稲垣正浩(「ISC・21」主幹研究員)
21世紀も、はや、10年目を迎えている。
時代も世界も人間もアカデミズムも、 わたしたちの予測をはるかに超えるスピードで変化していく。 気がつけば、いつも、時代の変化に追いつけないまま、後追いの「遅れてやってきた青年」を演ずる羽目に陥っている。これではいけないと反省ばかり。
そこで、意を決して、重い腰を持ち上げて行動を起こそうとおもう。
まずは、二つの大きな変化に注目し、そこを起点に行動を起こそう、と。
ひとつは、日進月歩のごとく進展していくIT革命への対応。いまや、だれもが、ただ情報を受け取るだけではなく、情報を編集・発信する時代に突入している。にもかかわらず、われわれに不足しているのはスポーツ文化論に関する情報を編集し、発信する能力だ。この能力を身につけること、これこそがこれからの時代を生きる研究者にとっては不可欠だ。遅まきながら、われわれも、この時代の要請に参入したいと考える。
もうひとつは、スポーツ文化そのものへの恐るべき関心の高まりと多様化現象への対応。現代のスポーツ文化は、いまも、日々刻々と変化・変容していく。その影響をうけて、わたしたちの意識もいつのまにか変化していく。こんな現象は長い人類史からみても、初めての経験だ。いまこそ、衆知を結集して、21世紀を生きるわれわれにとって「スポーツとはなにか」という根源的な問いを発し、その答えを模索していくべき時ではないか、と考える。
以上、二つの点を、われわれは強く意識して、Webマガジン「ウエネウサラ」の発行を目指したい。温かいまなざしと同時に、きびしいご叱正をいただければ幸いである。
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